Marin7016’s diary

どうでもいいような日記が投稿されます。笑ったりしてくれたらうれしい限りです。ふじこふじこふじこ

水たまりトラップ〈思い出日記シリーズ〉

 今は亡きペットの犬。最後の1年位から認知症の進行が速かった。その為、何度も同じところを徘徊したり、おしっこもトイレットシートの上ですることが出来なくなっていた。

 今も抜けない癖がある。床を見ることだ。上記の通り、犬はどこにでも排泄するようになってしまった。その為、朝どこにしているか探した。なんとも悲しいことだ。しかし、私は犬に聞きたい。悪意はないとわかっているが、なぜに人の動線に排泄する?私と母は幾度もなく小便を踏んだ。そのたびに、雄たけびを上げた。決して犬を怒っているわけではない。ただの悲鳴だ。その為、床見る癖が付いた。しかし、踏むのだ。私のベットの足元と部屋の入口にトラップが引かれているのだ。そのたびに足を洗う。しかし、また踏むのだ。よくそれを繰り返した。また無色で見分けがつかないときもある。なんとも悪質なり。きっと寂しがりやな所は私に似たんだろう。しかし、認知症とは言えイラつく時もあった。出かける手前でトラップがあることがあるのだ。その時ばかりは殺意が沸いた。しかし、しょうがないのだ。隣には徘徊犬がマイベットに横になりながらなんとも言えない目でこちらを見ているのだ。よく犬に向かって「トラップ犬が許さぬぞ!!!!」笑いながらと言っていたものだ。

 認知症の犬の世話は大変だ。この小便に関しては床がたくさん腐った。戸建だからよかったもののマンションとかだったら大変だっただろう。沢山イラつくこともあった。しかし、家族の繋いでくれた私の家のスフィンクス兼天使だったのだ。沢山の思い出をくれたのだ。ありがとう。私が三途の川を通るときにトラップを仕掛けていないことを祈るばかりである。