祖母の文字〈思い出日記シリーズ〉

祖母の文字

　お買い物に行くとき、買ってほしいもがあったら足の悪い祖母の代わりに買いに行っていた。メモには塩やお米など書いてあった。しかし、たまにわからないことが書いてあった。だいぶ前に亡くなって覚えていないが、その中でも今だに覚えている物が２つある。それがこれだ。

　　　　　　　　　　「しょっぱん」

　　　　　　　　　　「ぶろっくりあ」

ん？なんだこれ？ふぁ？('ω')

私の脳裏に浮かんだ。「しょっぱん」に関してはこの頃塩パンとなるものはなかった。この単語の意味はわかると思うが食パンだ。しかし、純粋だった私は分からなかった。しょっぱんとなるものを必死に探していた。探して末に答えを聞いたら食パンだった。

ぶろっくりあに関しても文字の通りブロッコリーだ。祖母はブロッコリーをぶろっくりあと思っていたのか。はたまた書き損じたものなのか謎である。もし、生き返ったら真っ先に聞きたいものだ。スーパーでぶろっくりあを見るたびに思い出し笑ってしまうこの頃。祖母は天国いや地獄かもしれないが幸せにしていることを願う。