Marin7016’s diary

どうでもいいような日記が投稿されます。笑ったりしてくれたらうれしい限りです。ふじこふじこふじこ

ちょっとそこのお姉さん〈思い出日記シリーズ〉

 寒い日の夜、駅から出て家に帰る途中におばあさんに声を掛けられた。最初は気のせいと思った。その次に違う人を呼んでいると思った。しかし、周りを振り返っても誰もいない。いるのは、薄暗い中私を呼ぶおばあさんだけだ。大変申し訳ないが妖怪かと

思った。恐怖を感じていたが、緊急性あるものかもしれないと考え返事をした。

 おばあさんの第一声は

「あんた金持ってない?」

乞食かやばい奴かと脳裏をよぎった。そしてこの予想は当たる。その時近くに駅があった。もしかしたら、帰りたいのにお金がなく帰れなくなってしまったのかと思った。その理由だったら上げようと思った。しかし、違う。どうやら家が近くにあるらしい。また足に麻痺がある様子であり杖歩行であった。ご家族は家にいるが、お迎えには来てくれないらしい。その時なんてひどいご家族だと思った。しかし、話を聞いたうえで嫌な予感がしたためお金がないと嘘をついた。すると…

「あんた嘘ついてるやろう。その紙袋なに?」

本格的にやばいと感じた。そこには老人に対する慈しみの心なんて存在しない。あるのは怪物がいるかのごとく恐怖心と好奇心だけ。私は買い物でお金を使ってないこと、紙袋の中身は贈答用のお菓子を伝えた。すると、それをねだってきた。あげることが出来ないと伝えてもしつこかった。まるで、ハウルの動く城の荒れ地の魔女のようだった。挙句の果てにたばこもねだってきた。その後なんとか交渉し、近くのスーパーまで同伴しおばあさんのもとを去った(無理やり)。

 みなさまも頭のおかしな人に出会ったら逃げましょう。